相続贈与相談01

このごろ、相続・贈与に関するご相談が増えてきてますので、それぞれのケースをまとめていきたいと思います。


【相続・贈与相談01】

今回のご相談は契約社員でお勤めのS本さん。

S本さんは兄とS本さんの2人兄妹。長男は結婚をし、仕事の都合で実家を離れ関東で暮らしています。父親は既に亡くなれていて、S本さんは今まで母親と実家で暮らしてきました。

母親は92歳で亡くなりましたが、70代中半ごろから認知症を患ったため、S本さんは今までのお仕事を辞め、時間の融通のきく契約社員で働きながら15年以上母親の看病をしてきたという経緯があります。

S本さんからは相続にあたりご自宅ご売却した場合の査定依頼でした。

お話を聞いていると、ご自宅・預貯金が遺産分割協議の対象になります。上記の内容の経緯がありS本さんは、できれば自宅は自分が相続したいと考えています。ただ、長男とは離れて暮らしていることもあり、普段から余り連絡のやり取りも無かったので、どの様に説明をすれば

良いのか?相続も落ちついてから、1人住まいには広いご自宅を売却し駅近のマンションでくらしたいという内容でした。

<アドバイス>寄与分制度

被相続人の面倒を見た人には相続分が上乗せされる寄与分制度という制度があります。

寄与分制度とは

相続人のなかで、被相続人が病気になったときに看病をした人が居た場合、他の相続人と同じように法定相続分で決めることになれば、不公平になってしまいます。

このように、被相続人の療養看護や被相続人の事業への労務の提供等により被相続人の財産の維持・増加に特別の貢献があった相続人には、法定相続分に上乗せして財産を取得できる制度が民法で定められています。これを「寄与分制度」と呼ばれています。

寄与者・・・貢献があった相続人

寄与分・・・上乗せされる財産

寄与分制度では、財産の価格から寄与分を別枠として相続し、残りを分配することになります。

例えばS本さんの場合

・遺産相続額

ご自宅評価額4000万円+預貯金4000万円=総額8000万円

①寄与分を遺産総額から控除する

 S本さん寄与分3000万円とした場合

 寄与分を引いた残り財産 5000万円

②残り財産を法定相続で分配

 長男   5000万円✕1/2=2500万円

 S本さん  5000万円✕1/2=2500万円

③自宅分勘案して

 ご自宅4000万円-S本さん寄与分3000万円

 =1000万円となり、自宅を相続されたいことから

  長男さん 預貯金分 3500万円

  S本さん ご自宅+1500万円

                   となったようです。

 

S本さんも49日の法要後、長男さん夫婦と話し合う機会に、母親への貢献について話し、寄与分制度の説明をし、長男さんからも遠方で暮らしていて母親の面倒を見れなかったこともあり、快諾されたようです。

その後、司法書士の先生もご紹介させていただき、遺産分割協議書も無事取り交わされ相続登記も完了しました。

*寄与分制度には明確な基準がないので、相続人さん皆さんと、寄与者の貢献度について話し合ってきめる必要があります。経緯が伝わりやすいよう、書面で具体的に説明し各相続人さんと向き合いましょう。

S本さん落ちつかれてから、ご自宅のご売却と次のお住まい探しのお手伝いを頑張ります!

大年 裕規 (株式会社大西定商店)

~創業大正7年~甲東園駅前 (株)大西定商店 店長 大年 裕規のページです。阪急今津線 甲東園・仁川・門戸厄神・関西学院大学(西宮市・宝塚市・阪神間)周辺の不動産物件情報!(地域情報・不動産関係情報)をお届けいたします! 阪急今津線「甲東園駅」「仁川駅」「門戸厄神駅」周辺の不動産購入・売却は甲東園駅前の大西定商店へお任せ下さい。 甲東園不動産・仁川不動産・門戸厄神不動産

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